
| その日はここ最近の週末には無い、穏やかな天気でした。 午前中馬に乗って外に出てみましたが、ヒヨドリやマヒワ、コガラ・シジュウカラといった沢山の鳥達が、あんまり気持ちよそうにさえずるので、どこかの山にでも野鳥を見に行ってみようか・・・と。 軽い気持ちで出た割には、デジカメ2台にGPS、スノーシューとストックを荷台に放り投げ、ジュースも買って、いざ十勝管内のとある山へ。 もちろん始めてのコース。 雪も固くなってきて、軽く小さなスノーシューでも歩きやすい! エンデュランスのための体力づくり!なんて気持ちもあって、風の向くまま、気の向くままに山奥へ歩み出しました。 |
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| 双眼鏡を首から下げて。 | ズンズン歩いた跡は、こんな感じ。 |
| 急斜面を登り、沢山の鹿のフンを踏みながら獣道を頼りにしばらく歩くと、大きな沢へ出ました。 向こう斜面に鹿でも見えるかと思ったけど、ぺちゃくちゃとしゃべりながら歩いたから、居るわけが無い・・・。 しかし!上空にはオジロワシが飛んでいるのが見えました! 双眼鏡で尾が白いのをしっかり確認。あんまり上空を飛んでいるんで、デジカメでは撮影不可能。残念。しばらくそのゆったりとした飛行を眺めていましたが、ちょっと目を離したら見えなくなってしまいました。 「いや〜、来たかいがあった!良いものを見たなぁ」と・・・。 再びズンズンと鹿の足跡を見ながら進み始めた時、2mの影が音もなくスっと横切ったのはその時でした! 「シマフクロウだ!!」 約半世紀(^0^)、山を歩き続けた片山オーナーですら、生まれて始めて見たと言う野生のシマフクロウが約100m先の木に留まりました。 音を立てて良いものか、しばらく動けず、息をこらして目を奥の木々に向けました。確かに留まっている!こちらを向いて。 双眼鏡で確認・・・間違いなくそこに、野鳥図鑑そのまんまの日本最大のフクロウ、シマフクロウ(世界の絶滅危惧・希少動物・特別天然記念物)が目に入ってきました。 |
| 双眼鏡でのぞきながら一歩前へ。 ・・・動かない。 スノーシューの大きなザクザクした音を立てて近づくも、じっとこちらを見たまま動く気配すら無い。 なぜかこちらが固まってしまいそうなピンと張りつめた空気が。 歩きながら一枚でも多く撮ろうとデジカメで撮影しながら歩み寄りましたが、時々よそ見をする余裕を見せつけられ、鳥ながら拝みたくなるような風格。 まさに『コタンクルカムイ』ここにあり! アイヌの人たちが部落を守る神と崇めただけのオーラを感じ、足が震えんばかりの興奮でした。 これはきっと見た者だけが感じる興奮だとすぐに感じながら、「お願いねー、飛んで行かないでおくれー」と声をかけながら、ついに30mぐらいまで近づきました。間近でみると「トトロみたーい」と思ったり何かして(笑)。 70cmはあろうかと思えるその大きさを見事に2台のデジカメで撮影することができました。 最近調子が悪かった1台も、何故かその時だけはパーフェクトな動き。これも神のお力か? |
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どれほど双眼鏡で眺めていたことか。 今は産卵の時期だろうから、あまり長居も良くなかろうと「ありがとう」を連発して退散しました。その間もずっとこちらを見据えたまま・・・。 一歩一歩離れて後ろを振り返る度に、「あれ?どこだったっけ?」とすぐにわからなくなるほど木と同化してしまいます。 姿を見せてくれて、本当にありがとう。 |
| 約20年の寿命と言うシマフクロウ。 もう二度と会えないかもしれないけれど、この場所は誰にも言わないこととし、この山で、いつまでも元気に長生きしてほしいと願わずにはいられません。 (ちなみに・・・我々が気軽に入ったと言っても、シマフクロウにとっては良い環境と思われるすっごい山奥です。) 「どうもありがとう」 最後に山へ一礼・・・。 |